話すのが苦手でも好かれる|内向型だからこそできる聞き上手のコツ

「沈黙になると、何か話さなきゃと焦ってしまう」
「面白いことが言えなくて、つまらない人だと思われていそう」
話すことが苦手だったり、人付き合いで緊張しやすかったりすると、誰かと会話するたびに「もっと上手に話せたらいいのに」と落ち込んでしまうことがあります。
でも、人と仲良くなるために、いつも面白い話をしたり、気の利いた返事をしたりする必要はありません。
会話では「何を話すか」だけでなく、相手の話をどう聞くかも大切です。
むしろ、自分の話をじっくり聞いてもらえることで、「この人には話しやすい」「また話したい」と感じる人もいます。
この記事では、話すのが苦手な人でも実践しやすい、聞き上手になるためのコツを紹介します。
難しい会話術を覚える必要はありません。
うなずき方や表情、相手への体の向け方など、言葉以外の部分から始めてみましょう。
1.話すのが苦手でも、聞き上手になれる
「会話が上手な人」と聞くと、話題が豊富で、面白い話を次々にできる人を思い浮かべるかもしれません。
しかし、会話は一方的に話すものではありません。
自分の話を安心して聞いてもらえると、「ちゃんと話を聞いてくれている」と感じ、相手に親しみを持つことがあります。
そのため、話すことが苦手だからといって、コミュニケーションが苦手だと決めつける必要はありません。
むしろ、口数が少ない人だからこそ、
- 相手の話を最後まで聞く
- 相手の表情を見る
- 話を遮らない
- 相手の気持ちを考える
といったことを意識しやすい場合があります。
「面白いことを言わなければ」と頑張るより、まずは相手が話しやすい雰囲気を作ることから始めてみましょう。
2.言葉が出てこなくてもできる4つの聞き方
会話中に「何を言えばいいか分からない」と困ったときは、言葉以外の部分を意識してみましょう。
① 相手の話を聞きながら、ゆっくりうなずく
緊張すると、「はい、はい」と小さく何度もうなずいてしまうことがあります。
そんなときは、相手の話を聞きながら、少しゆっくりとうなずいてみましょう。
大げさにする必要はありません。
相手の話の区切りに合わせて自然にうなずくだけでも、「話を聞いています」というサインになります。
大切なのは、決まったタイミングで「1秒遅れてうなずく」といったルールを完璧に守ることではありません。
相手の話を急いで終わらせようとせず、きちんと聞くことを意識してみてください。
② 表情を合わせる
相手が楽しそうに話しているときには自然に笑顔になり、つらそうな話をしているときには少し真剣な表情になる。
このように相手の感情に合わせて自然な反応をすることも、聞いていることを伝える方法の一つです。
ただし、相手の表情をそっくり真似する必要はありません。
無理に笑ったり、悲しそうな顔を作ったりすると不自然になることもあります。
「相手の気持ちを理解しよう」と意識するくらいで十分です。
③ 体を相手のほうに向ける
スマートフォンを見ながら話を聞いたり、別の方向を向いたまま返事をしたりすると、「ちゃんと聞いてもらえていない」と感じる人もいます。
会話をするときは、できる範囲で相手のほうに体を向けてみましょう。
相手の目をずっと見続ける必要もありません。
視線が苦手なら、時々相手の顔を見る程度でも大丈夫です。
大切なのは、「今はあなたの話を聞いています」という姿勢です。
④ 沈黙を無理に埋めない
会話が途切れると、
「何か話さなきゃ」
「気まずいと思われているかも」
と焦ってしまうことがあります。
でも、会話の途中に少し沈黙があるのは、それほど珍しいことではありません。
相手が次に何を話そうか考えているだけかもしれませんし、単純に話題が一区切りついただけかもしれません。
沈黙したら、すぐに新しい話題を探すのではなく、一度深呼吸してみましょう。
「沈黙=失敗」ではないと考えるだけでも、少し気持ちが楽になります。
3.何を言えばいいか分からないときの2つの言葉
聞き上手になるために、たくさんの会話テクニックを覚える必要はありません。
困ったときに使いやすい言葉を2つ覚えておくだけでも十分です。
① 「それは大変でしたね」「そういう気持ちになりますよね」
相手が嫌だったことや困ったことを話しているなら、まず気持ちに寄り添ってみましょう。
例えば、
「昨日、急に仕事を頼まれて大変だったんだよ」
と言われたら、
「それは大変だったね」
「急に言われたら困るよね」
と返すことができます。
ここで重要なのは、相手の気持ちを決めつけないことです。
「絶対に腹が立ったでしょ」と断定するより、
「それは大変だったね」
のように、相手が受け取りやすい言葉を選ぶほうが自然です。
② 「それって、どういうこと?」
相手の話に興味はあるけれど、何を質問したらいいのか分からない。
そんなときは、話の中で気になった部分を一つだけ聞いてみましょう。
例えば、
「最近、仕事のやり方を変えてみたんだ」
と言われたら、
「どういうふうに変えたの?」
と聞けば、相手は続きを話すことができます。
「どういうこと?」
「それってどんな感じ?」
「そのときどう思った?」
など、相手の話に合わせて質問してみましょう。
無理に面白い質問を考える必要はありません。
相手が話した内容を一つ拾うだけで、会話は続けられます。
4.聞き上手でも、無理をしすぎなくていい
ここまで聞き方のコツを紹介しましたが、もう一つ大切なことがあります。
それは、相手の話を聞くことに疲れたら、無理をしないことです。
話すことが苦手な人の中には、
「相手を嫌な気持ちにさせないようにしなきゃ」
「最後までちゃんと聞かなきゃ」
と頑張りすぎてしまう人もいます。
でも、いつでも完璧な聞き役でいる必要はありません。
アドバイスを求められているとは限らない
誰かから悩みを相談されたとき、
「何か良いことを言わなきゃ」
と考えてしまうことがあります。
しかし、相手が求めているものは、必ずしも具体的な解決策とは限りません。
ただ話を聞いてほしい場合もあります。
そんなときは、
「それは大変だったね」
「話してくれてありがとう」
と受け止めるだけでもいいのです。
もちろん、本当にアドバイスを求められた場合は、相手の状況を聞いたうえで一緒に考えてあげればいいでしょう。
疲れたら、一人の時間を作る
人と話したあとに疲れるなら、それは「人付き合いが下手」という意味ではありません。
誰かと長時間過ごせば、疲れるのは自然なことです。
「少し休みたい」と思ったら、
「ちょっと休憩してくるね」
「今日はそろそろ帰るね」
など、自分に無理のない形で切り上げても構いません。
人間関係を長く続けるためにも、相手に合わせ続けるのではなく、自分の疲れにも気づいてあげることが大切です。
おわりに
「話すのが苦手だから、人付き合いも苦手」
そう思ってしまうことがあるかもしれません。
でも、会話で大切なのは、いつも面白いことを言うことではありません。
相手の話を聞く。
うなずく。
相手のほうを向く。
気持ちを受け止める。
そして、分からないときは「それってどういうこと?」と聞いてみる。
これだけでも、会話の印象は変わっていきます。
明日から誰かと話すとき、「上手に話そう」と頑張る代わりに、**「今日は相手の話を一つだけ丁寧に聞いてみよう」**と考えてみてください。
話すことが苦手でも、あなたなりのペースで人と関わっていけば大丈夫です。
無理に明るく振る舞ったり、面白い人になったりする必要はありません。
あなたに合った、穏やかなコミュニケーションを少しずつ見つけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

