「自分の意見がない」と悩む人へ。頭の中を整理する「ひとり会議」のやり方

「会議で急に意見を求められると、頭が真っ白になって何も言えない」
「雑談で『どう思う?』と聞かれても、とっさに言葉が出てこない」
「周りの人は自分の意見をスラスラ話しているのに、自分は何も考えていないように感じる」
このように、自分の考えをうまく言葉にできず、悩んでいませんか
話すことが苦手だと、「自分には意見がないのかもしれない」と思ってしまうことがあります
でも、実際には「意見がない」のではなく、頭の中にある考えを整理して言葉にするまでに時間がかかっているだけかもしれません
考えていることが多かったり、相手の反応を気にしたりすると、その場ですぐに答えを出すことが難しくなる場合があります
そこで役立つのが、ノートを使って一人で考える「ひとり会議」です
この記事では、頭の中にあるモヤモヤした考えを整理し、自分の意見を言葉にしやすくするための「ひとり会議」のやり方を紹介します
なぜ「自分の意見がない」と感じてしまうのか
① 考えを整理する前に答えを求められるから
会議や雑談では、相手から突然
「どう思う?」
「どっちがいい?」
と聞かれることがあります
その場ですぐに答えられる人を見ると、「自分も何か言わなければ」と焦ってしまいますよね
でも、自分の考えを整理するには、少し時間が必要な人もいます
「今の時点ではまだ分からない」
「もう少し考えてから答えたい」
という状態は、必ずしも「何も考えていない」ということではありません
頭の中で考えを整理する時間が必要なだけの場合もあります
② 「間違ったことを言いたくない」と考えてしまうから
「こんなことを言ったら変に思われないかな」
「もっと良い意見があるかもしれない」
「自分の考えは間違っているかもしれない」
このように考えているうちに、話すタイミングを逃してしまうことがあります
特に、自分の発言を慎重に考える人ほど、「これなら言っても大丈夫」と思えるまで時間がかかることがあります
その結果、何も言えなかったあとに
「やっぱり自分には意見がない」
と思ってしまうのです
③ 頭の中だけで考えているから
頭の中にある考えは、まだ整理されていない状態です
「なんとなく嫌だ」
「こっちのほうがいい気がする」
「でも、こういう問題もある」
など、いくつもの考えが同時に浮かんでくることもあります
これを頭の中だけで整理しようとすると、かえって考えがまとまらなくなることがあります
そんなときは、一度ノートに書き出して、頭の外に出してみるのがおすすめです
頭の中を整理する「ひとり会議」3つのステップ
ひとり会議は、難しい方法ではありません
ノートとペンを用意して、15分ほど一人で考える時間を作ってみましょう
毎週必ず行う必要はありません
「考えがまとまらない」と感じたときに行うだけでも大丈夫です
ステップ1 頭に浮かんだことを全部書く
まずは、考えたいテーマを一つ決めます
例えば、
- 今の仕事について
- 職場の人間関係について
- 来週の予定について
- 最近モヤモヤしていること
などです
そして、頭に浮かんだことをそのままノートに書いていきます
文章にする必要はありません
「なんとなく不安」
「あのやり方は効率が悪い気がする」
「本当はもっとこうしたい」
「でも自分だけそう思っていたら恥ずかしい」
このように、思いついたことをそのまま書いて構いません
きれいにまとめようとしないことがポイントです
まずは、頭の中にあるものを外に出してみましょう
ステップ2 「なぜ?」と自分に問いかける
ある程度書き出したら、その中から特に気になる言葉を一つ選びます
そして、
「なぜ、そう思ったんだろう?」
と自分に問いかけてみます
例えば、
「あの企画はちょっと不安」
↓
「なぜ?」
「スケジュールが厳しそうだから」
↓
「なぜ、それが気になる?」
「トラブルが起きたときに対応する時間がなくなりそうだから」
↓
「過去にも同じようなことがあった?」
「前回の仕事では、予定通りに進まず最後に慌てた」
このように考えていくと、最初は「なんとなく嫌」という感覚だったものが、
「今回は予定に余裕を持たせたほうがいい」
という具体的な考えに変わっていきます
必ず5回「なぜ?」を繰り返す必要はありません
1回で分かることもあれば、何度考えても答えが出ないこともあります
大切なのは、自分の気持ちや考えを少しずつ掘り下げてみることです
ステップ3 「結論・理由・具体例」に整理する
考えがある程度まとまったら、最後に人へ伝えやすい形に整理します
難しく考えず、
結論 → 理由 → 具体例
の3つに分けるだけでも十分です
例えば、
結論
「今回はスケジュールに少し余裕を持たせたほうがいいと思います」
理由
「トラブルが起きたときに対応する時間を確保したいからです」
具体例
「前回も予定通りに進まず、最後に作業が集中してしまったからです」
これなら、会議で急に「どう思いますか?」と聞かれても、自分の考えを説明しやすくなります
事前にノートへ書いておけば、頭の中だけで考えるよりも、自分が何を伝えたいのか確認しやすくなります
「ひとり会議」を続けるための3つのポイント
① 最初の考えを否定しない
ノートに書き始めたとき、
「こんなことを考えるなんて幼稚だ」
「こんな意見ではダメだ」
と自分で評価したくなるかもしれません
でも、最初から正しい答えを出す必要はありません
まずは、
「自分は今、こう感じているんだな」
と受け止めてみましょう
そのあとで、「本当にそうなのか」「別の考え方はないか」と考えていけば大丈夫です
② すぐに答えられない自分を責めない
会話の中で、とっさに答えが出てこないことは誰にでもあります
そんなときは、
「今すぐ答えを出さなくてもいい」
と考えてみてください
仕事などで可能なら、
「少し考えてからお答えしてもいいですか」
「一度整理してから話します」
と伝える方法もあります
すぐに答えられないことと、意見がないことは同じではありません
③ 15分だけ一人で考える時間を作る
ひとり会議は、長時間やる必要はありません
スマートフォンの通知を切って、ノートを開き、15分だけ自分の考えと向き合ってみましょう
お気に入りの場所でコーヒーを飲みながらでも、自宅で静かに行っても構いません
大切なのは、誰かの意見ではなく、自分はどう感じているのかを確認する時間を作ることです
おわりに
「自分の意見がない」と悩んでいる人でも、実際には頭の中にいろいろな考えを持っていることがあります
ただ、それをその場ですぐに整理して話すのが難しいだけかもしれません
だからこそ、まずはノートに書いてみましょう
「なんとなく嫌だ」
「本当はこうしたい」
「でも、こういう問題もある」
そんな小さな考えを書き出していくと、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります
そして、
結論 → 理由 → 具体例
の順番に整理すれば、人に伝えるための言葉も作りやすくなります
「すぐに答えられない自分はダメだ」と考える必要はありません
あなたにはあなたの考えるペースがあります
まずは今日、ノートを開いて、今気になっていることを3つだけ書いてみてください
そこから、自分の考えを少しずつ言葉にしていきましょう
最後まで読んでいただきありがとうございます

