人の目が気になるのは自意識過剰?公的自己意識と自尊感情の関係
以前、私は職場の先輩に「自意識過剰だね」と言われたことがあります
その理由は私が人の目を気にしやすい性格だったからです
自意識過剰と言っても、私のようにネガティブなタイプもいれば、ポジティブな勘違いさんもいる
その違いはなんだろう?
自意識過剰とそれに関連する意識について調べてみました
人の目が気になるのは自意識過剰?
自意識過剰とは「他人から自分がどう見られているを気にし過ぎていること」
自分自身の事に関して必要以上に考えすぎている状態のことです
誰でも少なからず人の目を気にするものですよね
人の目を気にするからこそ周りの人に対して気遣いができたり、自分自身の身だしなみや振る舞いなど
周囲に不快感を与えないように気を配ることができます
ただ、人の目を気にし過ぎると、他人からの評価が気になってビクビク怯えたり
誰も見ていない、気にもしていないのに注目されていると勘違いしてしまいます
こうなると自意識過剰ということになりますね
タイプ別でみる自意識過剰
人の目が気になるといっても、ポジティブに考えるタイプとネガティブに考えるタイプがいます
たとえば、人の視線を感じたとき
A「注目されている、嬉しい」と感じる人は、自己主張が強く自分の存在をアピールしたがる自己顕示型
B「見られてる、嫌だ」と感じる人は、不安から逃れるために身を守る自己防衛型
おもにこのようなタイプに分かれます
人の目が気になって悩んでいる方の多くが自己防衛型の自意識過剰ではないでしょうか?
だからといって、自己顕示型が良いというものでもなく
それぞれに一長一短があります
自意識過剰・公的自己意識・自尊感情の関係
自意識過剰とは、そのまま言うと自意識が過剰だということですよね
そもそも自意識とはいったいなんなのでしょう?
自意識とは 自分自身についての意識。周囲と区別された自分についての意識。
自意識は自己意識とも呼ばれています
自己意識は、おもに公的自己意識と私的自己意識の2つに分けられます
公的自己意識とは 他者が観察できる自己の外面(容姿や振る舞い方など)に向けられる意識
私的自己意識とは 他者から観察できない自己の内面(感覚,感情,思考など)に向けられる意識
公的自己意識が高い人は、相手から見える自分の姿に注意を向けやすい傾向にあります
- 人前で話すとき自分がどう思われているか気になって緊張する
- よく鏡で自分の姿をチェックする
- 周りからの評価を気にするあまり失敗を怖がる
私的自己意識が高い人は、相手からは見えない自分の考えや感情に注意を向けやすい傾向にあります
- 自分の感情に敏感
- 物語を自分に置き換えてみる
- 自分に厳しい
他人の目を気にし過ぎている自意識過剰は「公的自己意識」が高いということになります
自尊感情の低さが不安につながる
自尊感情とは文字通り自分のこと尊重している感情
自分の価値を認め、ありのままの自分を大切にする気持ちのことです
公的自己意識と私的自己意識、どちらが高くても自尊感情が低いと心は安定しません
たとえば、公的自己意識と私的自己意識、それぞれ高いけど自尊感情が低いタイプの思考パターンを例にあげると
●公的自己意識が高く自尊感情か低い
「私は無価値だ→他人からの評価が気になる→悪く思われないよう振る舞わなければ→人の目が怖い」
公的自己意識が高く自尊感情の低い人は対人不安を感じやすくなると言われています
●私的自己意識が高く自尊感情が低い
「私は無価値だ→私はこうあるべきだ→実際の私は理想とかけ離れている→なんて私はダメなんだ」
私的自己意識が高く自尊感情が低い人は心身的不安を感じやすくなると言われています
自尊感情の低さに関わらず、公的自己意識による「他人への気配り」と、私的自己意識による「自分の心を向き合う姿勢」は心豊かに過ごすために必要で、大切なのはバランスです
自尊感情が低くなる原因
日本人は他の国の人より自尊感情が低いと言われています
それは、日本人は謙遜することによって、周りに対して自分または身内を低く扱う傾向にあるからです
この、日本人ならではの謙遜が自尊感情を低くしてしまいます
本来の謙遜は相手を立てて自分は控えめな態度で振る舞うことです
また、幼少期や青年期に、そのままの自分を認めてもらえなかったり、否定された経験も自尊感情を低くさせる原因になります
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おわりに
自己意識はおもに公的自己意識と私的自己意識に分けられます
人の目が気になる自意識過剰は公的自己意識が高い状態です
同じ自意識過剰でも自分の価値を認めていれば人の目を恐れはしません
自己評価の低さが自分自身を不安にさせているのです
ありのままの自分を受け入れて認める
そうすることで、周りの人に対しての見かたも変わるはずです
最後まで読んでいただきありがとうございます