嫌な気分になるのはなぜ?職場で嫌なことがあった時の気持ちの切り替え方
生きていれば誰でも嫌な気分になることはありますよね
たとえば
「バカにされた」
「嫌みを言われた」
「キツイ口調で注意された」
「無視された」
なるべくなら毎日気分よく過ごしたいですよね
目次
嫌な気分になるのはなぜ?
多くの方が「自分のことを軽く扱われた」と感じたときに嫌な気分になるのではないでしょうか
でも、同じ出来事でも人それぞれ嫌な気分の度合いは違いますよね
その違いはなんなのでしょう?
そして、人はなぜ嫌な気分になるのでしょうか
すべき思考で嫌な気分になる
お店に入ったとき店員が不愛想だと嫌な気持ちになりますよね
客には愛想よくするべきという「すべき思考」が店員に低評価を下します
もちろん、お金をもらって仕事をしているわけですから、お客さんに不快な思いをさせないように接客することは大切です
ですが、それによって腹を立てたり、嫌な気持ちになるのはまた別です
その店員さんは、もしかしたら体調が悪かったかもしれません
もし、何もなくいつも不愛想だったら、いずれ本人は気付かされるときがくるでしょう
すべき思考を他人に向けるのは「その人に期待をしているから」です
自分の期待通りにならないと裏切られたような感じがして嫌な気持ちになります
それは相手から与えてもらうのが当然だと思っているからです
すべき思考は相手だけでなく自分自身にとっても重荷になります
「こういうこともあるよね」ぐらいの軽い気持ちでいましょう
他人に期待しないだけでも気持ちは楽になるものです
関連記事→「期待してるよ」に注意?職場でプレッシャーを感じにくくする方法
過去の嫌な経験が五感を通して蘇っている
過去に味わった嫌な経験が、今と重なって嫌な気分になることがあります
相手の表情(視覚)や言い方(聴覚)など、外からの情報と、胸が重くなるなどの体感覚により「嫌なことが起きた」と判断します
とくに視覚からの情報は感情に大きく影響を与えるため、むかし嫌いだった人に似ているというだけで苦手意識から偏見の目で見てしまうことがあります
自己肯定感が低いと嫌な気持ちになりやすい
気にしていることを指摘されると嫌な気分になりますよね
嫌な気分になるのは起きた出来事をマイナスな情報として受け入れ認めているからです
自己肯定感が低いほど、尊重されていないと感じたとき他人から自尊心を傷つけられたような気分になります
たくさん持っているものであれば少しぐらい失っても平気ですが、少ししかないもの失うと悲しみや怒りすらこみ上げてきますよね
人は過去に嫌な経験をして、その傷が癒されないままだと、これ以上自尊心が傷つかないように過度に自分を守ろうとします
そのため、他人の言動に敏感になり、周りが嫌な人だらけに思えてきます
無意識のうちに「私は過去に辛い経験をした、だから私は嫌な目にあう人間だ」と自分を低くみてしまっているのです
人は誰しも自尊心を守りたいと思っています
実際、自尊心を傷つけるのは他人ではなく自分自身なのです
関連記事→自己肯定感が低いとどうなる?自分を好きになるための考え方と行動
我が身を振り返るため
人はたくさんの経験をして痛みが分かるようになるからこそ相手の気持ちも分かるようになります
嫌な気分になったときは自分も過去、誰かに同じようなことをしていたという場合があります
たとえ相手のためを思ってしてあげたことでも、実際に自分が同じようなことをされてみると「なんか嫌な気分になる」ということもあるのです
自分が同じようなことをされて初めて、それをされるとどういう気持ちなるのかを知ることができます
人間関係において自分の身に降りかかる出来事はあなたが何かを知るために必要なことなのです
関連記事→人間関係で疲れない為の考え方!めんどくさい相手はあなたの中にいる
職場で嫌なことがあったときの気持ちの切り替え方
職場で嫌な思いをするのは本当に辛いですよね
仕事を辞めたくても生活があるし…
職場を変えたところで人間関係が良くなるとは限らない…
周りからみてたいしたことないと思えることでも本人にとっては辛いものです
職場の人は家族よりも一緒に過ごす時間が長い場合もありますから、なるだけ早く気持ちを切り替えて気分よく過ごしたいですよね
完璧を求めず自分を許す
他人になにか指摘されて嫌な気分になるのは、罪悪感を抱いているからです
「自分は悪いことをしている」と感じているから図星を突かれてイラっとするのです
外からの評価を気にしすぎていると、少しのことで「自分の価値が下がってしまった」と思い込んでしまいます
それは完璧であろうとしているからです
人は誰でも失敗するし、できない事だってたくさんあります
それは「お互い様」ですから、ほとんどの人は許し合っているものです
他人を許すように自分自身のことも許してあげるようにしましょう
イヤという感情は否定せずに認めて心の奥にある望みを知る
気持ちを切り替えるために
「人を嫌ってはいけない」
「腹を立ててはいけない」
このように「してはいけない」と自分に制限をかけてしまうという方もいるかもしれません
それは、そのままの感情を否定していることになります
嫌いまたはイヤという感情はそのままあると認めてもいいのです
私たちは相手を通して自分を知り、成長していくものです
なにが嫌で何故この気持ちが沸きあがったのかを知ることが大切です
どうなりたいかに焦点をあてて、心の奥にある本当の思いを探ってみましょう
自分の素直な思いを知ることで、その出来事からの学びは完了します
良かったこと探しをする
人は嫌なことがあるとそのことばかりが気になって周りが見えにくくなってしまいます
実際は、嫌なことよりも、恵まれていることや喜べることの方がたくさんあります
一日を振り返り、良かったと思えたことを思い出してみてください
「誰かに優しくしてもらえたこと」
「ミスなく仕事をこなせた」
「美味しいご飯が食べられた」
小さなことでも何でもいいので「ありがたいなぁ」と思えることを思い浮かべるようにします
「こんなにも自分は恵まれた環境にいるんだ」と自分自身にも安心感を与えることで、目の前の現実もより良いものへと変わってくるはずです
自分と相手を理解する
意地悪な人や攻撃的な人は、人からエネルギーを奪うことでしか自分を満たすことができません
そんな人は不安でたまらないから、弱そうな相手を見つけて攻撃します
攻撃されやすい人もやはり不安を抱えています
お互いが不安を抱えていることで、共鳴し合ってしまうのです
ですが、他人からエネルギーを奪うことでしか欠乏感を埋めることができない人よりも、奪われる人の方が自分の感情に気づきやすいもの
人は嫌な思いをすることで大切なものに気づき成長することができるからです
そのため、嫌な気分になったときは「成長のチャンス」なんです
なんのために嫌な感情が沸き上がったかを知ることで嫌な相手からの攻撃もなくなり、周りとの関係も良くなります
おわりに
人はたくさんの経験のなかで、何かを感じ、そこから何かに気づきながら成長していくものです
嫌な気持ちが沸きあがるのも必ずなにかしらの意味や目的があります
問題を作るのも解決できるのも自分自身なんです
嫌な気分になったらまずは自分自身を振り返り「この感情は何を知るためにあらわれたのか?」そう問いかけてみて下さい
前向きな質問を繰り返すことで、その嫌な経験はあなたを幸せに導いてくれる宝に変わります
最後まで読んでいただきありがとうございます